ゴルフ医科学研究所 「栄養学的な筋肉アプローチ」 投稿その1
スイング理論の数式化に関しては、5回で終了しましたので、今度は、3)の「最新医学理論、解剖学、栄養学に基づいた効率良いトレーニングができる」 についてまとめてゆきますね。
筋肉に負荷をかけて、再生させる際には、まず運動後30分以内に、プロテインのような高アミノ酸食を体内に入れることが大切です。
最もアップテイクが上がるのは運動後30分なのです。
ここで大切なものは、アミノ酸です。
アミノ酸はアミノ基とカルボキシ基の両方の官能基を持つ有機化合物の総称です。
全アミノ酸のうち22種がタンパク質の構成要素であり、真核生物では21種から、ヒトでは20種から構成されます。
酵素もタンパク質から成っています。
タンパク質は水の次に多い生体成分で、ヒトでは体の約20%を占めます。
アミノ酸はひとつでも欠けるとたんぱく質を合成することができません。
20種類のアミノ酸のうち、人が体内で作ることのできない9種類を必須アミノ酸
1)必須アミノ酸
ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、バリン
体内で糖質や脂質から作り出すことのできる11種類を非必須アミノ酸と呼んでいます。
2)条件付き必須アミノ酸
(体内の代謝だけでは必要量を十分には賄えないことがある)
アルギニン、システイン、グルタミン、グリシン、プロリン、チロシン
3)非必須アミノ酸
アラニン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、セリン
前述の20種類以外にも、タンパク質合成後に修飾を受けて作られるアミノ酸や、そもそもタンパク質を構成しないアミノ酸(遊離アミノ酸)というのも数多く存在します。
合成後修飾アミノ酸 > ヒドロキシプロリン、デスモシンなど
遊離アミノ酸 > オルニチン 、 シトルリン 、 GABA、クレアチンなど
健康ブームに乗って、アミノ酸を処方したサプリメントが多く存在しますが、通常の生活であれば、食事で取得できるものがほとんどですが、 筋肉再生に関しては、以下のアミノ酸と、アミノ酸代謝成分を優先してとったら良いとされています。
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BCAA
バリン、ロイシン、イソロイシンの3種類の分子鎖アミノ酸の総称。
筋トレのサポートに役立ちます。
HMB
BCAAのロイシンが体内で代謝されてできる物質。
たんぱく質の分解抑制と筋肉合成を活性化する働きがあります。
摂取したロイシンの5%程度しかHMBにならないので、サプリメントとして摂るのが有効とされています。
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クリニックFでは、個人で選んだプロテインを、エムスカスポーツを使用したのちに、30分以内に飲んでもらい、BCAAは薬にて処方。
HMBはサプリメントにて処方しています。
プロテインには牛乳を材料とするホエイプロテイン・カゼインプロテイン、大豆を原料とするソイプロテインがありますが、また別項で説明しますね。
こちらの図は、以前に出版した著書「ディフェンシブ栄養学」で生体を維持するのに必要な50要素をあげたときのものです。
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