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「ゴルフを物理公式で解明」その5

更新日:2021年2月18日

ゴルフ医科学研究所 「ゴルフを物理公式で解明」 投稿その5


打ったのちのゴルフボールの動きについて

約50グラムの球体の動きに関しては、ほぼ物理の法則が成り立ちます。

初速、打ち出し角、バックスピン、サイドスピンの打ち出し時点の要素が飛距離には大切だと言われています。


球筋は左右方向には、スイングプレーンにより3種類の球筋が存在します。

正面に飛ぶ「ストレート系」の球筋 インサイドイン

右に飛ぶ「プッシュ系」の球筋 インサイドアウト

左に飛ぶ「プル系」の球筋 アウトサイドイン

となります。


ここで注意しなければならないのは、クラブヘッドは非対称であるということです。

現在のヘッドはスイング中にフェースを切り返す動きは必要がありません。

重心を意識すると、ヘッドの遠心力によってフェースの先端が常に外を向く構造になっているからです。

スイング時に変な力を入れずに、遠心力だけでヘッドの表面をスイングプレーンに対して常に垂直に(スクエアに)するのを意識するだけで、遠心力の接線方向にボールを飛ばすことができます。左右の曲がりだけを考えると、スイングプレーンが縦振りに近いほど、ボールは曲がりにくいと言えますね。

100ヤード(91.44m)先に対して、ボールを飛ばすとき方向が1度ずれていた時(θ=1°)であれば、

tanθ=0.017455 ですので、91.44を掛けると1.59mになり、200ヤードだと3.18mとなります。

グリーンの直径を考えると、100ヤードであれば左右のブレは、5度程度に抑えたいですね。

打ち出す際の方向が非常に大事です。ゴルフのスコアメイクは、アドレスから始まるという言葉をよく聞きますが、こういった理由なのですね。

そして、クラブヘッドとボールが当たった瞬間には、上下左右のスピンが発生しますが、ここに関わるのは、摩擦係数です。

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ボールとクラブヘッドが衝突するときに生じる擦れによって、スピンが起こります。

摩擦係数には「静止摩擦係数」「動摩擦係数」の2種類があります。

名前の通り、静止摩擦係数は静止摩擦力が働くときに発生し、動摩擦係数は動摩擦力が働くときに発生しますが、ゴルフの場合は動摩擦係数を考えればよいです。

摩擦力の公式は摩擦力F[N]=動摩擦係数(μ)×垂直抗力(N)

となり、垂直抗力はゴルフのヘッドの動きによって完成します。

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衝突点でのヘッドの向きよって、動摩擦係数により左右のスピンが起こります。

ヘッドとボールの擦れにより、3種類

ストレートボール 以外では

スライスボール クラブフェースが開いた状態で当たると必ず、「右スピン」

フックボール

クラブフェースが閉じた状態で当たると必ず 「左スピン」

が起こります。

スイングプレーン3種類とスピン3種類の組み合わせにより、左右方向には9種類の球筋が存在するというわけです。

ドローボールやフェードボールもこれらの組み合わせによって打つことができます。

そして、バックスピン。

ドライバーショットで、もっとも効率よく飛距離が稼げる理想的なスピン量は、だいたい2500回転/分前後だと言われています。

多過ぎると吹け上がり、少な過ぎると揚力が得られずドロップします。ヘッドスピードの速度によって、ドライバーのロフトを変えなければなりません。

アイアンの場合は飛距離を伸ばすのではなく、飛距離をコントロールしなければなりません。目安としては、番手×1000回転/分と言われています(例:7番アイアンなら7000回転/分)と言われています。

ボールがヘッドから離れたのちは、地形や傾斜、風などの自然因子を加味して考えれば良いわけです。これらの自然因子は、経験を積むしなかないですね。

最後にゴルフボールのディンプルの数式を書こうと思っていたのですが、微少空力の話になってしまいますし、個人で工夫できるものではありませんので、数式についてはここで一旦閉めようと思います。

次回から、少し医学に方向性を振って、ゴルフスイングと神経筋伝達の話をしようと思います。

写真はセントアンドリュース、オールドコースのスタートホールです。 ======================== ©2021 ゴルフ医科学研究所 Fujimoto Sports Academy Powered by Clinic F WEB  fujimoto-academy.org/sports 東京メトロ     半蔵門線 半蔵門駅 6番出口 どちらも駅歩2分  有楽町線 麹町駅  1番出口 〠102-0083 東京都千代田区麹町2-5-20‐1階 メールでの問い合わせ golfikaken@gmail.com ========================

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